『認知のゆがみ』をなおして
自信を持とう」
新人看護師としての業務に慣れない頃は、
ミスや失敗がどうしても多くなりがちです。
例えば、
バイタルサインの取り違えや、
患者への声かけが不足していた時、
「自分には向いていないのかもしれない…」
と感じてしまうことはありませんか?
こうしたネガティブな感情の背後には、
「認知のゆがみ」があるかもしれません。
今回は、
この「認知のゆがみ」を解消し、
自信を取り戻す方法をお伝えします!
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認知のゆがみとは?
「認知のゆがみ」とは、
物事を過度にネガティブに捉えてしまう
思考パターンのことです。
例えば、業務中に注意を受けた時、
「自分は看護師失格だ」と
感じてしまうことがあります。
しかし、
同じ注意を受けた他の新人看護師は
「次は気をつけよう」と
冷静に受け止めているかもしれません。
こうした認知の違いは、
思考の癖によって生まれます。
認知のゆがみの10パターンとその改善方法
1. 全か無か思考
エピソード:
看護記録を書いていた新人看護師Aさんは、上司から「内容が不足している」と指摘を受けました。Aさんは「もう私はダメだ」と全てを否定的に捉えましたが、実際には一部の改善が求められただけでした。
対処法:
「少しミスしただけで全てが失敗とは限らない。ここを直せばもっと成長できる」と部分的に考えましょう。
2. 一般化のし過ぎ
エピソード:
夜勤で新人看護師Bさんは点滴の確認ミスをしてしまい、翌日の朝に「自分はいつもミスをする」と落ち込みました。けれど、他の業務は問題なくこなしていました。
対処法: 一度の失敗を全てに当てはめないことが大切です。「今日はミスをしたけど、それ以外の業務はうまくいった」と成功も認識しましょう。
3. 心のフィルター
エピソード:
Cさんは、先輩に「患者さんへの接し方がとても良かった」と褒められましたが、「でもミスした点滴のことを考えると、それでもダメだ」とポジティブなフィードバックを無視しました。
対処法: ポジティブなフィードバックも大切に受け入れましょう。ミスにばかり焦点を当てず、成功したことにも意識を向ける習慣を持ちましょう。
4. マイナス化思考
エピソード:
新人看護師Dさんは、処置がうまくいった後でも「きっと運が良かっただけだ」と考え、自分の努力を認めませんでした。
対処法: 成功したときは「運ではなく、自分の努力が実を結んだ」と考え、成果を正当に評価しましょう。
5. 結論の飛躍
エピソード: Eさんは、先輩が話しかけてくれなかったことで「自分は嫌われているに違いない」と勝手に結論付けてしまいました。
対処法: 物事を急にネガティブに結論付ける前に、他の可能性も考慮しましょう。例えば、「先輩は忙しかっただけかもしれない」と冷静に状況を見つめましょう。
6. 誇大視・過小評価
エピソード: Fさんは、患者さんから「ありがとう」と言われたにもかかわらず、「でも他の看護師よりも自分は仕事が遅い」と自分を過小評価してしまいました。
対処法: 良いフィードバックや成果を素直に受け入れましょう。「仕事が遅くても患者さんに良いケアを提供できたことに価値がある」と認めることが大切です。
7. 感情的決めつけ
エピソード: Gさんは、業務中に不安を感じ、「この不安は何か悪いことが起きる前兆だ」と感じましたが、実際には何も問題は起こりませんでした。
対処法: 感情に基づいて物事を決めつけるのではなく、事実に基づいて判断することが大切です。不安なときこそ、冷静に現実を振り返りましょう。
8. すべき思考
エピソード: Hさんは、「自分はすべての患者さんに完璧なケアを提供しなければならない」と感じていましたが、実際には人間である以上、完璧は不可能です。
対処法: 「完璧ではなく、最善を尽くすことが大切」と考え方を変えてみましょう。目標を高く持つのは良いことですが、自分に過度なプレッシャーをかけすぎないようにしましょう。
9. レッテル貼り
エピソード: Iさんは、注射の際に手が震えたことで「自分は不器用で看護師に向いていない」とレッテルを貼ってしまいました。
対処法: 一度の失敗で自分にラベルを貼らないようにしましょう。「今日はうまくいかなかったけれど、次に改善すればいい」と考えることが重要です。
10. 自己関連付け
エピソード: Jさんは、患者さんの状態が悪化した際、自分のケアが原因だと思い込み、過度に責任を感じましたが、実際には疾患の進行が原因でした。
対処法: 自分に関係ないことまで責任を負おうとせず、現実的な視点で状況を捉えましょう。「すべての出来事が自分のせいではない」と認識することが大切です。
認知の歪みが起こる理由
認知の歪みは、
**「スキーマ」**と呼ばれる
固定観念が背景にあります。
スキーマは、
私たちが過去の経験や環境から形成してきた
「考え方の癖」のことです。
例えば、
研修中に何度も注意を受けてきた新人看護師が
「自分はできない」と思い込むことがあります。
これは、
注意を受けた過去の経験から
「自分は無能だ」
というスキーマが形成され、
その結果、
ネガティブな思考パターンに陥りやすくなるのです。
特に、
ストレスの多い看護現場では、
緊張感や時間的プレッシャーが大きく、
物事を偏って捉えやすくなります。
新人看護師が業務の中でミスをしてしまった場合、
「すべて自分の責任だ」と感じ、
自己否定的なスキーマが強まることがあります。
このように、
スキーマが認知の歪みを引き起こし、
看護師としての成長を妨げてしまう場合が多いのです。
認知のゆがみを修正する方法
- 状況を整理する
例:「先輩に注意された」 - 自動思考を確認する
例:「自分はいつもミスばかりだ」 - 認知の歪みを特定する
例:「一般化のし過ぎ」 - 合理的な反応を考える
例:「今日1回のミスだけだった」
実際の対処例
新人看護師のMさんは、
夜勤中に急変した患者さんの対応を任されました。
普段の業務とは異なる緊張感に包まれ、
手順を確認しながらも焦りが募ります。
先輩に報告しようとした瞬間、
うまく状況が伝えられず、
上司から「もっと早く動け」と
厳しい指摘を受けてしまいました。
患者さんの容態が落ち着いた後も、
Mさんはその言葉が頭から離れず、
強い自己嫌悪に陥りました。
自動思考
- 「自分が遅かったせいで、患者さんの状態がさらに悪くなったかもしれない…」
- 「やっぱり私はこの仕事に向いていない。急変対応なんて無理だ…」
- 「先輩も上司も、私が頼りにならないと思っているに違いない…」
- 「どれだけ頑張っても、こういう場面ではいつも失敗してしまう…」
認知の歪み
- 全か無か思考:
「急変時にうまく対応できなかったから、
自分はダメな看護師だ」と極端に考える。 - レッテル貼り:
「失敗したことを理由に、
自分を無能だと決めつけてしまう。」 - 結論の飛躍:
「上司や先輩に信頼されていない」と、
証拠もないままネガティブな結論に飛びつく。 - フィルタリング:
「失敗だけに目を向け、
成功や成長している部分を無視してしまう。」
合理的反応
- 「急変時の対応は難しいけれど、
一度の失敗で自分を全否定する必要はない。
ミスをした部分を学んで次に活かせばいい。」 - 「急変対応が難しいのは誰にとっても同じ。
自分の限界を決めつけるのはまだ早い。
経験を積めばもっと対応が早くなるはず。」 - 「上司や先輩は指摘をしてくれただけで、
自分を否定しているわけではない。
彼らも私が成長できるようにサポートしてくれているんだ。」 - 「急変時の対応全てが失敗だったわけじゃない。
対応の一部はできていたし、
今後のためにこの経験を活かして成長していける。」
学びと成長
新人看護師として、
急変時の対応は特にプレッシャーがかかる場面です。
患者さんの状態が一刻を争う中、
完璧を求めてしまう気持ちはわかります。
しかし、
一度の失敗をすべてに結びつけてしまうと、
冷静な判断力が失われ、
成長の機会を逃してしまいます。
認知の歪みを修正し、
合理的に考えることで、
失敗を乗り越え、
次のチャンスに活かす力がつきます。
急変時にどう対応するかは、
経験と学びの積み重ねです。
次に同じ状況に直面したときは、
焦らず、今回の経験を踏まえて
適切に行動できる自分を信じましょう。
新人看護師は、
ミスや失敗から自信を失いがちですが、
認知のゆがみを正すことで、
より前向きに、
そして自信を持って成長していけるはずです。
焦らず、一歩ずつ、
自分自身を信じて進んでいきましょう。
一人で対処が難しい場合
看護師として必要なスキルや経験、
知識は働き続ければ
自然と身につくことが多いです。
しかし、
誰にも話せず一人で抱えて、
鬱になり看護師職を
離れてしまう看護師がとても多いです。
職場や両親などに頼れない方は、
いつでも相談を受け付けています。
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