「アセスメントができない…」新人看護師が“根拠ある観察”を身につける練習法【実例付き】

新人看護師勝ち逃げノウハウ集

「なんとなく見る」から「理由を持って見る」へ。
新人看護師が最初につまずく「アセスメント」の壁を乗り越えるためには、
“観察項目を出す力”を鍛えることが最重要です。

この記事では、アセスメントの本質と練習ステップ、さらに症例付きの実践例までまとめました。
明日からの現場でそのまま使える内容です。


なぜアセスメントができないのか?

アセスメントが苦手な新人の多くが、「何をどう見ていいか分からない」と悩みます。
でもそれは、“センス”のせいではありません。

アセスメントとは、「異常の兆候を見つけ、判断し、対応を考える一連の流れ」
そのためにはまず、観察すべき項目を正確に出せることがスタートラインです。


観察項目はどこから出る?|“見ておくべき基本”5つ

  1. ADL(日常生活動作)
     → 自立度、介助内容、変化・リスク(転倒・褥瘡・せん妄)

  2. 内服薬の作用・副作用・内服理由
     → 何を予防し、何に注意するべきか?(例:抗凝固薬=出血)

  3. 点滴内容と投与速度・目的
     → 補液か?抗菌薬か?投与量・ペースは適正か?

  4. 使用デバイスの種類と設定
     → 酸素(FiO₂・SpO₂)、経管栄養(注入速度)、CV、バルーン、ポンプなど

  5. 主疾患・合併症との関連性
     → どこにリスクが集中するか?どんな悪化を予測すべきか?


アセスメントができるようになる3ステップ練習法


ステップ1:基本情報から「考える材料」を拾う

観察すべき項目は、情報の中にすでにある。
病名、点滴、薬、ADL、デバイス──。
そこから「何を観るべきか」をピックアップする練習を繰り返すことが基本です。

🧠 たとえば…
患者が「抗菌薬(クラビット)投与中」なら
副作用:下痢・腎機能低下 → 排便・尿量・皮膚乾燥などを観察


ステップ2:「なぜその項目を観るのか」を言語化する

観察項目を出しただけでは不十分。
「それを観察する目的や理由」をつけるだけで、考える力が一気に深まります。

🧠 たとえば…
「SpO₂を観る」だけで終わらせず、
→ 「肺炎で換気障害があり、呼吸状態の悪化が早いから」
と理由を添える。
これだけでアセスメントの解像度がグッと上がります。


ステップ3:「次に起こるかもしれないこと」を予測しておく

新人が見落としがちなのが「今後の予測」。
アセスメントは現状把握ではなく、「変化を察知して先手を打つ」ものです。

🧠 たとえば…
「嘔気が続いている」患者に対して
→ 「脱水が進み、意識レベルや血圧低下が起きるかもしれない」と予測できれば、
 そのための観察(尿量・皮膚・口渇・バイタル)が導き出せます。


実践!練習症例と解答例(3ケース)


【症例1】急性期:誤嚥性肺炎の高齢男性

情報
85歳/入院3日目/SpO₂:91%(酸素3L)/抗菌薬点滴中/経口摂取3割/ADL全介助/痰多量・湿性ラ音

✅ 観察項目例:

  • SpO₂・RR・努力呼吸(呼吸状態悪化の早期発見)

  • 痰の性状(感染の悪化傾向把握)

  • 意識レベル(低酸素・感染性せん妄)

  • 食事摂取量・嚥下状況(誤嚥再発リスク)

  • 脱水徴候(発熱+摂取低下による水分バランス)


【症例2】慢性期:CVポート管理中の絶食患者

情報
78歳/経口摂取なし/TPN中(CVポート)/寝たきり/バルーンカテーテル使用中/ADL全介助

✅ 観察項目例:

  • CV部の発赤・腫脹(感染チェック)

  • 血糖・電解質(TPN由来の代謝異常リスク)

  • 尿量・尿性状(脱水と感染両面の評価)

  • 皮膚(褥瘡・圧迫・湿潤部位チェック)

  • 活動量変化(廃用症候群の兆候)


【症例3】終末期:消化器がん・緩和ケア中

情報
69歳/経口摂取わずか/疼痛コントロール中(モルヒネ持続皮下注)/ADL全介助

✅ 観察項目例:

  • 疼痛スケール・表情・寝返り(疼痛評価)

  • 意識レベル(鎮静の影響 or 病状進行)

  • 嘔気・便秘(オピオイド副作用)

  • 食事摂取・口腔内(誤嚥・苦痛軽減)

  • ポンプトラブルの有無(漏れ・速度・接続確認)


まとめ|観察の“質”がアセスメントを変える

「アセスメントできない…」と悩むのは、“材料が揃ってない”だけ。
必要な情報が見えてくるようになれば、判断と対応の精度は格段に上がります。

焦らず、一つずつ
**「何を、なぜ観るのか」**を言葉にしていきましょう。


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